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鯨の研究者と見て・触って・学ぼう!

以前のお話になりますが、クジラの骨について解説をした今回のセミナーを2部構成で開催しました。(2020年9月19日・9月20日)


前半は牡鹿半島ビジターセンターにて座学形式の講座を聴き、後半では隣のおしかホエールランドへ移動して、実際にマッコウクジラの骨格を観察しました。


はじめに、クジラの進化やクジラの骨は、人や陸上哺乳類(ほにゅうるい)とはどのように違うのかというお話。

大昔、クジラの祖先は陸上で生活していて、カバの仲間に近い生き物だったそう。参加者のみなさんはとても驚き、クジラの進化に興味を持ったようでした。

そしてセミナーの途中では、なんと中村先生からプレゼントが!いただいたシャチの脊椎骨(せきついこつ)のミニチュアフィギュアは、3Dスキャナーで立体的な情報を測定し、3Dプリンターで作ったそうです。

実物では両手一杯の大きさの骨が、指でつまめるほど小さくなりました。
これからの博物館などでは、多く利用されていく技術だと感じる場面でした。


続いて、おしかホエールランドではマッコウクジラの骨格標本を目の前に、手の骨の構造と水中での機能や、体の中に今もある骨盤の痕跡についてお話いただきました。

皆さんも前半の講座で学んだクジラの進化のお話から、本当に骨盤の痕跡があるのを目にして驚かれている様子でした。

最後には実物のミンククジラの骨を触りながら質感を感じたり、牡鹿半島ではおなじみのシカの骨との比較も行われました。

質問コーナーでは盛んに質問が飛び出すなど、参加者の皆さんにとっても興味深く、骨がいっぱいのセミナーでした!